「ビジネスパースンのためのリベラル・アーツ講座」を開きます

教養という乗り物へ

現代では、科学技術の圧倒的な変化もあり、ものごとが次々に変化してゆきます。そしてその変化に追いついてゆくだけでかなりのエネルギーを割く必要が出てきます。

この圧倒的な社会変動に対し、私たちはどのように対応したらよいのでしょうか? その場しのぎを避けるにはどうしたらいいのでしょうか? そもそも対応方法はあるのでしょうか?

「ある」と考えています。

人の行動そのものは古代からそれほど大きく変わったわけではありません。人と話し、言葉や文字で会話をする。交渉もあります。愛情や憎しみも生まれるでしょう。歌を唄いますし、戦争や平和もあるでしょう。

時代や地域によって、それぞれ単語の意味は異なっていますが、人類はそれほど違うことをしてきたわけではありません。

話題が大きくなっているように見えます。そんなことはありません。わたしたちは、そのような大きな人類の流れ、人類の進む矢印という乗り物の上に乗っています。人の3,000年以上にわたる過去が生んだ大山脈にいるのです。ただ、人はそれを意識しません。多くの場合無自覚です。それは「いま」「現在」の課題を解くのに精一杯だからです。これを書いている私自身そうなりがちです。過去のことは自分には関係がないと思う。自分が立っている地面が自分を支えているのに、その地面は自分には関係がないと考えます。

自覚なく乗っている乗り物、あるいは立っている地面。それを「教養」「リベラル・アーツ」と呼ぼうと思います。その乗り物がどこから来て、いまどこに向かっているか、また地面はどのように出来上がっているのか。このことを捕まえられれば、生きている上での不安はなくなります。過去としっかりと手をつなぐことができるからです。

21世紀初頭、さまざまな暴力や、荒々しい言動を見ることが増えました。しかし一方ではわたしたちは、理想的な社会を目指したいとも願います。飢餓はなく、子どもは十分な食事を与えられ、老人は平穏に暮らせる社会です。どうしたらいいでしょう?

そこでこそ技術が必要になるのです。この技術は人が目的を持っているときに、それをどのように実現させるか、という技術です。英語ではpractical、またそこで使われるのは「実践知」(practical knowledge)と呼ばれるものになるでしょう。これは大学で学ぶ学問とは少しだけ違います。学問の場合は理論的な体系性を重視します。現実にどのように対応したらいいかを教えてくれるわけでは必ずしもありません。とても抽象的だからです。これは学問否定ではもちろんありません。学問を十分に受け継ぎながら、ビジネスという場において有効になるような知識、実践的な知、このようなものを身につけてゆく。そのことがいま一番求められているのではないでしょうか。
混沌とした時代に実際に対応できること。そして過去のすでに亡くなってしまった人々の仕事としっかりつながり、それを自分の心の平安と、現実をよくすることに活かすことに使うこと。これが必要なのではないでしょうか。「ビジネスパーソンのためのリベラル・アーツ講座」を開く理由がここにあります。

2015年4月9日   田中 公一朗

詳細はこちらまで。さっそく、来週、再来週と開催いたします。考えたあとは、ゆったり食事を摂りましょう。サロンやシンポジウムのような形を考えています。
http://peatix.com/event/79675/view 

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投稿者:

crow tanaka

国際政治アナリスト(都市政策) 音楽社会学 上智大学非常勤講師

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